消費者の注意をひきつけて、広告効果を高める三つの方法

人は日常生活の中で、無意識のうちにたくさんの情報に接しています。
でもそれら全ての情報が意識され記憶されるわけではなくて、自分に関するものや、興味のあるもの、刺激が強いものだけに意識が向けられます。

例えば、私たちは一日に千何百という数の広告を無意識のうちに見ているそうですが、でもその中で注意を向けられるのはごく一部で、ましてしっかりと記憶されるものはごくわずかになってしまいます。

ほとんどの広告は、その存在さえ気付かれないまま、素通りされているのかも知れません。

広告を出している企業の立場にしてみれば、出来るだけたくさんの人に広告に注意を向けてもらいたいですし、出来るだけ良い印象を持ってもらいたいわけです。

言い換えれば、どうにかして「消費者の無意識を意識的なものに発展させたい」わけです。

1.消費者の注意をひきつける方法

ではどうすれば消費者は注意を向けてくれるのでしょうか。

注意を引き起こす要素は主に三つあります。

1-1.刺激的なものは注意をひきつける

一つ目は、刺激的であること。
例えば、商品の色やデザインが刺激的で、斬新であること。

1-2.「自分に関連していること」に人は注意を向ける

二つ目は、「自分に関連していること」。

たとえば、携帯の着信音が鳴ったとき、ふとそちらの方を見てしまうことは、よくありませんか。

或いは、どんなに騒がしい場所でも、自分の名前を呼ばれると、すぐに反応してしまうことは、よくありませんか?

他の会話の内容は全然聞き取れないくらい騒がしいのに、自分に関することは敏感に反応してしまう現象を、心理学では「カクテルパーティー現象」と呼びます。

人の脳には、自分に必要な事柄だけを選択して聞き取ったり、見たりする働きがあるわけです。

この「カクテルパーティー現象」をうまく利用しているのが、或る家電量販店のテレビCMです。この家電量販店のCMの冒頭には、なぜか「ピピピピピ」という携帯電話の着信音が入っています。着信音が鳴るとついそちらを見てしまう人間の心理を利用した事例です。

1-3.「人自身の状態」によって注意の向く先が変わる

その人の興味や情緒、潜在的な欲求や精神状態などによっても、注意の敏感度が変わってきます。

たとえば、或る特定の人物や芸能人に興味を持っている場合、その人物の名前に敏感になったりします。

或いは、自分が持つ劣等コンプレックスに関係した言葉に対しても敏感になるようです。

また、認知と少し重なる部分もあるのですが、「ブランド名が有名であるほど、消費者の脳の反応は早い」という研究結果もあります。

逆に、ブランド名があまり有名でない場合は、認識するのに努力が必要になるということです。
これは私たちの実感と一致しますね。

2.消費者が注意を向けるまでは、その商品は存在しないに等しい

消費者が注意を向けてくれるまでは、その消費者の心の世界には、私たちが作った商品は存在していません。

企業がどんなに苦労をして作った商品でも、気付いてもらえなければこの世に存在しないのと同じです。

「あれ、あなたの商品、そんなところにあったの?」

なんて言われたら、ショックで寝込んでしまいそうです。

気付いてもらうことは、お客さんと商品が初めて出会うということです。

その出会いで一目惚れをしてもらえるのか、少しずつ好きになっていってもらえるのかはその時点では分かりませんが、出会いが無ければ何も始まりません。
まずは気付いてもらうこと。

それはとても大切なことです。

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