お店のなかに買い物カゴを用意するだけで売上げが2倍になる

本日は、お店の中に用意するだけで、売上がアップする或る物についてお話したいと思います。

1.「買い物カゴ」が売上を二倍にする

お店のなかに用意するだけで売上げが2倍になるもの、それは、「買い物カゴ」です。

「なーんだ、そんなこと知っているよ」と思われたかもしれませんが、まだ画面を切らないで下さいね^^

飲食店関係者の方も、少しだけ我慢してくださいね。

この「買い物カゴ」の効果について研究した人が、アメリカにいます。

その人の名前は、パコ・アンダーソン。

パコ・アンダーソン氏は、ショッピングを科学的に分析する企業「エンバイロセル社」の創業者でありCEOなのですが、この方の著書「なぜこの店で買ってしまうのか」の中で、次のようなデータが掲載されています。

「ショッピングモールの家庭用品の店で、
・客が買い物カゴを使う割合・・・・・8%
・カゴを使う客が実際に品物を買う割合・・・・・75%
・反対にカゴを使わない客が品物を買う割合・・・・・34%」

このデータからも分かりますように、お客様がカゴを使うと、品物を買う割合が2倍になるわけです。

「カゴの使用がみるみる増えると、平均売上げにも同じことが起こった。まったく同じように上昇したのだ」
と、アンダーソン氏は著書の中で書いています。

この「買い物カゴ」の効果を非常に重視しているのがユニクロですね。

ユニクロに行きますと、まるでスーパーのように、買い物カゴが至る所に置かれています。

さらに凄いのは、店員さんが非常に積極的に買い物カゴを手渡してくることです。

ユニクロでは、徹底して、意図的に、お客様に買い物カゴを使わせようとしているのが分かりますね。

ではなぜ、買い物カゴをお客様に持たせると、売上げが上がるのか。

そこには、“表の理由”と“裏の理由”があると、私は考えます。

2.「買い物カゴ」が売上をアップさせる“裏の理由”

まず、“表の理由”というのは、
「カゴがあると、買い物が快適になるから」。

重いものをたくさん抱えながら買い物をするのは大変ですよね。

だから買い物客にとっては、買い物カゴは便利な道具であるわけです。

では、“裏の理由”とは何なのか。

あくまでも仮説ですが、その“裏の理由”とは、「“たくさん物を買っている”という感覚を忘れてもらうため」です。

商品を手で持つと、重いですし、かさばるので、「モノを買っている」という感覚を身体で感じることになりますね。

手に持つ商品が増えてくると、「今日はこんなにたくさんのモノを買っているので、これ以上買うのをやめておこうかな」という自制が働くのではないでしょうか。

一方、買い物カゴやカートを使うと、楽です。

特に、カートを使うと、まったく重さを感じないので、「モノをたくさん買っている」という感覚が薄れます。

そのため、どんどん買ってしまうわけです。

これと同じ効果をもたらしているのが「リボ払い」です。

リボ払いは、使った額に関係なく、毎月一定の金額を返済する分割払いのことですが、どんなに使っても毎月の返済額が増えないので、「たくさんの借金をしている」という感覚が麻痺していくことがあります。

結果、自分の知らないうちにとんでもない金額の借金を抱えてしまったりするわけです。

或る日本のオンラインショッピングモール企業さんは、しきりにリボ払いを勧めてくるのですが、やはり、“裏の目的”を狙っているのではないかと思います。

「お客様の感覚を忘れさせる」という表現は、あまり印象がよくありませんが、一番大事なのは、お客様の買い物体験を快適にすることです。

飲食店さんであれば、たとえば椅子の座り心地やBGMなども、お客様の買い物体験を快適にする重要な要因です。

椅子の座り心地が良ければ、お客様はつい店内に長い時間滞在して
いろいろなものを注文してくれたりします。そうなると、売上げがアップするわけですね。

どのような仕組みを作れば、お客様の買い物が快適になるかを考えることは、売上げをアップさせるうえでとても重要ですね。

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