「文脈効果」で消費心理を刺激して、売り上げをアップさせる方法

商品がまったく同じでも、見せ方や周囲の環境を変えることによって、商品の価値を高めることができます。

その方法が、「文脈効果」を利用した手法です。

そこで今回は、心理学用語である「文脈効果」と、商売での活用方法についてご紹介したいと思います。

1.文脈効果とは

「文脈効果」とは、「知覚・認知・言語・記憶に関する概念で、その前後関係から対象となる刺激の知覚過程が影響を受けること」を指す心理学用語です。(引用:サイコタム

少し噛み砕いて言いますと、「文脈効果」とは、前後の文脈や状況によって物事の感じ方が変わる心理的効果のことです。

みなさんに「文脈効果」を体感して頂くために、まずは次の文章を読んで頂きたいと思います。

「こんちには みさなん はじまめして。よろくし おねいがましす」

この文章、目を凝らして見ると、おかしな言葉が並んでいますね。

「こんちには」や「よろくし」などなど。

けれども、文脈の流れの中で何気なくパッと見ると、「こんにちは」や「みなさん」といったように、言葉を補正して読んでしまいませんか?

周囲の状況の影響を受けて、錯覚を起こしていると言っていいかも知れません。

これが、「文脈効果」です。

2.「文脈効果」をビジネスで使う方法

実は、これと同じようなことが、買い物や消費の現場でも起きています。
たとえば、まったく同じ紅茶を、紙コップに注いで提供する場合と、英国の高級ブランドのティーカップに注いで提供する場合とでは、価値がまったく異なって感じられるのではないでしょうか。

あるいは、同じバッグでも、ビニールの買い物袋に乱雑に入れてお客様に手渡す場合と、高級なケースに入れて綺麗に包装をした場合とでは、やはりバッグの価値が異なって感じられるのではないでしょうか。

同様に、まったく同じ料理であっても、雑然としたお店で食べる場合と、高級レストランで食べる場合とでは、感じ方が違ってくるのではないでしょうか。

このように、まったく同じ商品であっても、周囲の状況や見せ方の違いによって、価値が異なって感じられるわけです。

感じ取る価値が異なれば、お客様がその商品に対して感じる適正価格も異なってきます。

言い換えれば、周囲の状況やディスプレイの仕方、包装の仕方や見せ方の違いによって、お客様が支払ってもいいと思う金額が異なってくるということです。

そのため、同じ商品を販売する場合でも、いかにして見せ方を工夫し、商品の価値を高めるかが重要になってきます。

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