コンドームの奇抜すぎる使い方が大きな話題になった件:“口コミ戦略”成功事例

商売を行う上では、口コミなどを使って、自社製品の情報を広めることはとても重要です。

そこで本日は、ネット上で大成功した或る事例をご紹介したいと思います。

(1)意外性のあるアイデアで、口コミが急激に拡大

少し以前のお話なのですが、およそ3年前ほど前、或る国のSNS上で、一般のユーザーによって、次のような文章が、或る画像とともに投稿されました。

その文章というのは、
「今日は大雨。運がいいことに、かばんの中にDUREXが二つ残ってた」
(※DUREXというのは、コンドームメーカーです)

そして、この文章と一緒に掲載された画像というのは、靴が雨で濡れないよう、靴の上からDUREX(コンドーム)を履いている写真です。

なかなかうまく表現できないのですが、靴の上から、靴下を履くような感じで、コンドームでスニーカーをまるごと覆っているような状況です
(便宜的に、以下ではこの画像を「DUREX 靴カバー画像」と呼ぶことにします)

この画像が投稿された後、あっという間にそのSNS上で話題になりました。

関連資料によりますと、この画像が投稿された30分後には、転送数(リツイート数)は1万回以上に到達。2時間後には3万回以上、24時間後には8万回以上に達したとのこと。

これらの数字から、この「DUREX 靴カバー画像」がSNS上でどれほど大きな話題となったかが分かります。

(2)すべてはDUREXの作戦か?

さて、この「DUREX 靴カバー画像」は一見すると、一般消費者がおふざけで投稿したように見えますが、結果的にはDUREXにとって非常に良い宣伝となっています。

その証拠に、SNS上には、「DUREX 靴カバー画像」に対する次のようなコメントがたくさん残されています。

<コメントの内容>
・DUREXの質が良すぎる

・DUREXの弾力性ってこんなにすごかったのか

・こんな使い方があったなんて!

・実用的だなー

などなど。

DUREXの品質や強度を評価するコメントが非常に多く、DUREXにとっては自社商品の品質の良さを消費者に伝える機会となっています。

DUREXにとってはあまりにも良い宣伝機会となりましたので、今回の一件を、DUREXが意図的に仕組んだバイラルマーケティング(口コミマーケティング)であると見ている人も少なくありません。

実際にそうなのかも知れないですし、そうではないのかも知れませんが、いずれにしましても、今回の一件によって、DUREXはお金をかけずに宣伝することに成功しています。

(3)口コミ戦略を成功させるための公式

では、どのようにすれば、今回のDUREXのような例を実践することができるのでしょうか。

マルコム・グラッドウェル著「なぜあの商品は急に売れ出したのか」には、口コミが広がる要因のひとつとして「粘り」というものを挙げています。

「粘りとはメッセージに強い印象があるということを意味する。あるメッセージが頭にこびりついて離れなくなる。つまり記憶に粘りつくのである」
(引用:マルコム・グラッドウェル著「なぜあの商品は急に売れ出したのか」)

DUREXの事例は、まさに、若者たちの頭に記憶をこびりつかせることに成功した事例なのではないかと思います。

そして、「粘り」を生み出す方法の一つが、「わざと間違った使い方をしてみる」というものです。

今回のDUREXのケースでは、コンドームを靴カバーとして使用しました。意外性があって、ユーモアがある画像は、ユーザーたちの記憶にとても強い印象を与えたはずです。

「え~、そんな使い方もできるの!?」というアイデアを出すことで注目を集め、「実はこの商品の品質は凄いんだね」ということを消費者に気づかせることができれば、バイラルマーケティングとしては成功ですね。

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